(株)加賀福祉サービス 2023年11月号
白山も真っ白になり、もう、すぐそこまで冬が迫ってきています。少し前まで、「紅葉はまだかな?」と思っていましたが、ここにきて、山の木々も一気に色付いてきました。
もう北海道などでは雪が積もっています。みなさんは、冬用タイヤに交換しましたか?車間距離を十分に取り、急発進、急ブレーキ、急ハンドルに気を付けましょう。万一の時に備えて、早めのタイヤ交換、心にゆとりを持った安全運転を心がけたいと思います。
長い間利用されていた一人暮らしの利用者様が、病気の進行等や高齢ということもあり入所されることになりました。「自分一人では、ここまで家で過ごせなかった。皆さんのおかげでここまでおれました。ありがとう。」と最後の訪問に伺ったときに言われ、胸がじんとしました。在宅で支えることには限界がありますが、その間、私たちが少しでも役に立てていたのだと思い、改めてこの仕事をしてきてよかったと思いました。
11月11日は介護の日でした。介護について理解と認識を深め、介護従事者、利用者や家族を支援するとともに、それらを取り巻く地域社会における支えあいや交流を促進する日としてH20年に定められました。
ケアマネジャーとして、支援する側される側ではなく、共に利用者の望む暮らしを考えていく姿勢で寄り添っておりますが、実際に介護者の心身の負担は想像以上だと思います。そんな中「つらい!」「困った!」「どうしよう!」と遠慮なく本音で言える関係性を構築することが大事です。家族の介護力を認め、労をねぎらいましょう!!
訪問看護で関わった方で印象に残る方がいましたので紹介させていただきます。その方は、癌を患っていましたが、病状にとらわれず、常に自分のしたいことを優先に考える人でした。周囲の心配をよそに、点滴を2つもさげて歯医者に行ったり、ゲームセンターや居酒屋にも出掛けて行くような方でした。病状が進行し、24時間の持続点滴、尿道カテーテルの留置、痛み止めの麻薬も使用し、意識は朦朧とした状態でしたが、〇〇の試験を受けたい!!と言われ、主治医、看護師、ご家族の協力のもと無事、試験を受けることが出来ました。残念なことに合否については、本人が知ることなく逝ってしまいましたが、
『諦めずに生ききる!』ということを改めてその方から学んだ気がします。
病気になると、常識や概念にとらわれて、いろんな事を諦めてしまう方も多いと思います。予想外の行動にドキドキ、ハラハラさせられましたが、
『諦めずに生ききる!』という潔さにとても感銘を受けました。
11月30日に運営推進会議がありました。今回は‘地域に知ってもらいたい子供達に見守られている’という安心感を持ってほしいという校長先生からの希望により、南郷小学校での開催となりました。この会議の主旨は‘なんごうえがお’を知ってもらい外部から評価を受けることですが、地域交流の場としても捉えています。12月には昨年に引き続き3、4年生の総合学習で「高齢者を理解し、やさしい町づくりについて」の授業を担当することになっています。
地域密着型施設として、これからも出来る範囲のことを継続していきたいと思います。